ボトックスのダウンタイムは?自ら受けた医師が経過と本音を解説
ボトックスのダウンタイムはほぼありません。自身もボトックスを受けている院長が、注射後の赤み・内出血・顎やエラの経過を実体験をもとに解説。施術後の過ごし方や効果が出るまでの期間、内出血を減らす注射の工夫まで、正直にお伝えします。
この記事でわかること
ボトックスのダウンタイム、正直に言うとほぼありません
ボトックス注射のダウンタイムについて調べていると、「腫れが出る」「内出血が心配」という情報がたくさん出てきます。初めて受ける方は不安になりますよね。
率直に言うと、ボトックスのダウンタイムはほぼありません。
「ほぼない」と書いている記事は他にもありますが、この記事では私自身がボトックスを受けた経験も含めて、施術後に実際何が起こるのか、どの程度のことなのかを正直にお伝えします。「大げさに不安を煽るような内容」ではなく、「実際どうなの?」にちゃんと答える記事にしたいと思います。
ボトックス注射後に起こりうる症状と実際の頻度
赤み・注射部位の膨らみ――すぐに引きます
ボトックス注射の直後は、注射した部位にわずかな膨らみと赤みが出ます。これは液体を注入した分の膨らみなので、腫れているわけではありません。
どちらもすぐに引きます。帰る頃にはほとんど気にならなくなっていると思います。基本的にボトックスで「腫れる」ということは起こりません。
内出血――目尻だけ少しリスクが高い理由
ボトックスで一番心配される方が多いのが内出血です。施術前に「内出血は出ますか?」と質問される方がたまにいらっしゃいます。
正直なところ、全く出ないことの方が多いです(もちろん打つ先生にもよりますが)。ただし、注射部位の中では目尻が少しだけ内出血のリスクが高めです。目の周りは皮膚が薄く、細い血管が多いためです。
「100%絶対に内出血を出さない」というのは、実は意外と難しいところではあります。どれだけ丁寧に注射しても、目に見えないほど細い血管を避けきれないことがゼロとは言い切れません。ただ、出たとしても小さな点状のもので、数日から1週間ほどで自然に消えていきます。コンシーラーでカバーできる程度のものがほとんどです。
顎ボトックス特有の経過――私自身の体験
ここで私自身の経験をお話しします。私もボトックスを受けたことがあります。
顎(オトガイ)にボトックスを打った場合、効果がしっかり出るまでの間に、力を入れるとボコッと一部が膨らんで見えることがあります。私自身もこれを経験しました。
これは何が起きているかというと、ボトックスが効き始めている筋肉と、まだ効いていない筋肉が混在している時期に、力の入り方にムラが出るためです。2週間もすれば効果が安定して落ち着きます。
この話は他の記事にはまず書いていないと思いますが、実際に自分で経験しているので、事前にお伝えしておいた方が安心だと思います。もし顎ボトックスの後に「なんか力を入れたとき変な感じがする」と思っても、焦らず2週間待ってみてください。
ちなみにエラに打った時に、ご飯を食べているとポコポコ一部が膨らむという現象が起きることがあります。これをバルジングと言います。この現象が2週間経っても治らない場合は再注入した方が良いです。エラの筋肉は厚みがあるため、深いところしか打っていないと怒ることがあります。ちゃんと全層に効かせないとこういうことが起こります。慣れているドクターに打ってもらうと起こりにくいです。
ボトックスくらい誰がやっても同じと思っている方もいますが、こういう点でも意外と誰が打つかというのは大切です。
ボトックスの効果が出るまでの期間――個人差が大きいです
ボトックスの効果発現について「○日で効き始めます」と書いてある記事が多いのですが、実際のところ、効き始めるタイミングは人によってかなり違います。
私自身の場合、ボトックスは打ってから1週間くらい経ってようやく効き始め、2週間くらいでしっかり効果が出るタイプです。一方で、当院のナースの一人は、翌日にはもう効き始めます。どちらも私が打っていますので、打ち方の問題ではありません。純粋に個人差です。
ですので、「3日で効くと聞いたのに効かない」と不安になる必要はありません。早い方は翌日から、遅い方は1~2週間かけて効果が出てきます。効果の出方にはこれくらいの幅があるものだと思っておいてください。流石に2週間経ったらそこからはもうほとんど変わらないと思います。
関連記事:ボトックスの効果はいつから出る?
エラボトックスは「見た目の変化」に時間がかかる
エラ(咬筋)へのボトックスについては、効果発現のタイミング自体は他の部位と同じように個人差があります。ただし、エラボトックスは筋肉の動きを抑えることで咬筋のボリュームが徐々に減っていく、という仕組みで小顔効果を出す施術です。筋肉が痩せていくには時間がかかるので、見た目の変化を実感できるまでに1か月程度かかることが多いです。
「効いていないのでは?」と心配になる方もいらっしゃいますが、筋肉がゆっくり小さくなっていく過程なので、焦らずお待ちいただければと思います。
筋トレを毎日している人が、数日休んで筋肉が全然なくなるかというとそんなことはないですよね。エラのボトックスはそれと同じ原理なので、やはり1-2ヶ月くらいでしっかり効果が分かるようになります。
イベント前に受けるならどのくらい前がいい?
効果発現に個人差があることを考えると、大事なイベントの前にボトックスを受けたい場合は、2~3週間前には施術を受けておくのがおすすめです。効果が安定した状態でイベントを迎えられるように、余裕を持ったスケジュールをおすすめしています。初めての方は、まず一度試してみて、ご自身の効き方のペースを知っておくと、次回以降のスケジュールが立てやすくなります。
施術後に気をつけてほしいこと
触らない・揉まない・こすらない
マッサージしたり温めたりすると効果が落ちると言われているので、その点は気をつけましょう。
施術後3日間は、注射部位を触らない・揉まないようにしてください。洗顔やメイクは当日から可能ですが、ゴシゴシこするのは避けてください。うつぶせ寝も注入部位に圧がかかるので、できれば数日は仰向けで寝る方が安心です。
入浴・運動について
ボトックスは熱に弱い成分なので、施術直後に体温が上がりすぎると効果に影響が出る可能性があります。ただお風呂に浸かった程度で効果がなくなるかと言われると実際ほとんど影響ないのではないかと考えていますので、個人的にはお風呂に浸かる程度であれば気にしなくていいですとお伝えしています。
ホットヨガや岩盤浴・サウナなど意図的に体温を上げるようなものだけ1週間ほど避けると良いと思います。
内出血を減らすため・効果を最大限に発揮するために私がやっていること
ここからは施術する側の話です。
私はボトックスを注射する際、針を入れる深さに非常に気をつけています。しかも、部位によって深さを変えています。
なぜかというと、そもそも筋肉が走っている深さが部位によって違うからです。浅い部位に効かせたい筋肉がいるのに深く刺しても効き目が悪いですし、違う筋肉に効いてしまうこともあります。狙った筋肉にしっかり届く深さに正確に注入することで、狙った筋肉にピンポイントに確実に効く。それが一番大事なことです。
この「深さの使い分け」は内出血を減らすためにやっているわけではなく、あくまで効果を最大化するためにやっていることなのですが、結果的に無駄に毎回深く刺すことが減るので、内出血のリスクも下がります。
「丁寧に打つ」というのは当たり前のように聞こえるかもしれません。でも、ボトックスは数分で終わる施術だからこそ、1本1本の注射の精度にこだわることが大事だと私は思っています。
おでこのボトックスにおける深さの工夫
ちなみにおでこのボトックスは目の開き具合に合わせて深さを一部変えて打っています。あえて浅く打って効き目を弱くすることで、目を開けづらくならないようにするというテクニックもあるんです。目が開けづらくなるなら上の方にだけ打てばいいのでは?と思う患者さんもいますし、そういう打ち方をするドクターも実際かなり多いのですが、上ばっかりに打つと今後は眉上のシワが逆に深くなります。打つ位置だけではなくて深さのコントロールは非常に大切です。
よくある質問
Q1. ボトックス注射の後、周囲にバレますか?
Q2. ボトックスを打ち続けると表情が固くならないか心配です
Q3. ボトックスとヒアルロン酸は同日に受けられますか?
Q4. 妊娠中・授乳中でもボトックスは受けられますか?
Q5. 効果がなくなったらすぐに元に戻りますか?
ボトックスをやめた後の経過について詳しくはこちら
Q6. ボトックスで二重の幅に影響が出ることはありますか?
ボトックスで二重が狭くなる?詳しくはこちら
まとめ
ボトックスのダウンタイムは、正直に言ってほぼありません。注射直後のわずかな赤みと膨らみはありますが、すぐに引きます。内出血も出ないことがほとんどです。
私自身もボトックスを受けていますが、施術後に困ったことは特にありません。こういう仕事なのでダウンタイムが出ようが気になりませんが、出ると困るという職業の方でも気になりにくい施術だと思います。シワに関しては刻まれる前に対処しておく方がコスパという点でも最終的な状態という点でも優れているので、ボトックスはアンチエイジングとして有効な選択肢の一つだと思います。
「ダウンタイムが心配で踏み出せない」という方にも、安心して受けていただける施術だと思います。気になることがあれば、カウンセリングで何でもお聞きください。
基本情報
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 正式施術名 | ボツリヌストキシン注射(ボトックス注射) |
| 施術の概要 | ボツリヌストキシン製剤を筋肉に注射し、筋肉の動きを抑えることでシワの改善や小顔効果を得る治療です |
| 施術時間の目安 | 約5~10分(部位・範囲による) |
| 費用 | 自由診療(保険適用外)。料金の詳細は こちら をご覧ください |
| リスク・副作用 | 注射部位の赤み、腫れ、内出血、痛み、つっぱり感、頭痛、表情の違和感(効きすぎによる表情の硬さ)、左右差、アレルギー反応。まれに眉毛下垂・眼瞼下垂が生じる可能性があります |
| ダウンタイム | ほぼなし。内出血が出た場合は数日~1週間程度 |
| 効果の持続期間 | 約3~4か月(個人差あり) |
| 使用する製剤 | ボトックスビスタ(アラガン社/国内承認品)、コアトックス(メディトックス社/韓国製) |
| 未承認医薬品等について | コアトックスは国内未承認の医薬品です。医師の判断のもと個人輸入により入手しています。同一の成分・作用を持つ国内承認医薬品としてボトックスビスタ(アラガン社)があります。未承認医薬品のため、医薬品副作用被害救済制度の対象外となります |
